【心に響いた言葉】新渡戸稲造

「平生何事についても国民より重い犠牲を要求するような国家は、国家の一大目的に背いている」

新渡戸稲造 『自警録』より

 

日本人の思想を示した『武士道』でも知られる戦前の教育家、新渡戸稲造

『自警録』はジェンダーや生き方について新渡戸が考えを書き綴った本。紹介した言葉は「実業を精神化せよ」の章に登場します。

新渡戸は国家が民に身の犠牲を強いることは、不当な要求だと主張します。

当時、地方の農家が「国家のために」と働いていたことにも批判しています。

働き方改革が話題になっていますが、国が労働者を国家の道具として使っていないかどうか、注意深く見つめる必要があると感じました。